貴金属装飾

貴金属装飾

宝石の美を華麗に彩る。

「貴金属装身具」職種は、主に金・銀・白金と、その合金を材料として、宝石などをセットして装身具(ジュエリー)を製作します。宝石は、天然に産するためその希少性が尊ばれ、形状もそれぞれ異なります。装身具は、身辺に装着するため形状に制約はありますが、宝石の美しさを十分に引き出し、装着性、耐久性に優れたものが求められます。その製作には、豊かな芸術性とともに、習熟した緻密な技能が求められます。
宝石の希少性を引きたて、緻密な芸術力で世界に挑戦する。
競技課題は、9時間30分以内に競技課題図に示されたペンダント枠を、すべて手作業で製作します。所定のサイズに事前加工された18金の板材1枚・丸線材1本・角線材1本と2種類の金ろう材が支給されます。今回より、国際大会同様の競技進行法を取り入れました。競技課題を3段階に分け、最終的に一つの作品(ペンダント枠)を作り上げ、『総合評価』を行います。課題1として、ペンダント枠本体を4時間30分で製作します。 ペンダントの正面部分には、近年国際大会で行われている『透かし作業』を課題に取り入れました。また、小さなダイヤモンドが入る埋め込み部分の穴は、「裏取り」作業が組み入れられています。この技法は、国際大会では、必須技法とされており、国際大会の基準にならって、糸のこまたは、鏨(たがね)を使用し施工します。課題2として、ダイヤモンド用の石座加工を取り入れ2時間で製作します。丸線材を使った繊細な作業が求められます。課題3は、課題1(ペンダント本体)と課題2(ダイヤモンド用石座)を組み合わせ、最終的にペンダント枠を3時間で完成させます。仕上げの作業として『火肌(ひはだ)仕上げ』を施します。デザインは、一見シンプルで簡単そうに見えますが、繊細な作業が求められ選手の美的センスが問われる課題です。作業の種類や技能の程度は、国際大会と同レベルです。
貴金属装飾
宝石の希少性こそ魅力の原点。
「貴金属装身具」職種の魅力、それは使用する素材の希少性に起因します。宝石本来の希少性をひきたてる華麗な装飾は、さらにその宝石の付加価値を高めます。そのためには、宝石が持つ本質をつかみ、芸術的な美へと昇華させる創造的な感性と洗練された高度な技能が必要です。そして、高度な技能に裏付けされた付加価値が、お客様の喜びを生み出します。まさに華麗な美を追求する魅力があふれています。
宝石の希少性こそ魅力の原点。
陶酔する希少性の美よ、永遠なれ。
世界各地の古代文明遺跡にもみられるように「貴金属装身具」製作の歴史は古く、その加工技術は時代とともに変わってきました。日本における現在の技法は、明治末期から大正末期の生活様式の欧風化に伴って海外から学んだ技法に、わが国古来の伝統技法が加えられ発展してきました。そのいずれの時代も、人類はその希少性の美に陶酔してきたのです。そしてそれは、未来永劫、決して変わるものではありません。
陶酔する希少性の美よ、永遠なれ。