自動車板金

自動車板金

自動車車体外板を手加工により成形する。

自動車車体外板は、専用のプレス金型によって大量生産されています。しかし、モーターショーに出品するショーモデルカーや、量産前の試作車、クラッシックカーの復元などは、専用金型に頼ることはできません。そのため、手加工を主体とした「自動車板金」の技能と技術が必要になります。 この職種では、1枚の平鋼板から自動車車体をモデル化した複雑な曲面形状の製品を手加工により成形し、溶接により組み立てます。
鋼板から美しい曲面を形成する。魅力的な車体の造形。
今回の課題は、レーシングカーを連想させるような形状で、平鋼板からすべて手加工で成形し、その寸法精度・R形状精度・表面仕上げの綺麗さを競います。 今回の課題は、主に2つの部品から構成されています。前輪と後輪のホイルハウスをイメージした直径の異なる半円筒を低くワイドなボディでつないだ本体と、本体の中央部にコックピットをイメージした部品を配置しました。ホイルハウスからボディへのつなぎ部分には、逆Rのある左右対称のくびれ曲面加工があり、寸法精度や凹凸が混在したR形状の仕上げ状態などに高度の技能や技術が求められます。さらに、後輪のホイルハウスの一部がコックピット部取り付けのために切り取られているため、変形を最小限にとどめる加工手順の選択が重要になります。 また、コックピット部はコンパクトな中に多数の曲面が組み込まれ、加工限界に近い加工が要求されるため、割れを生じさせない細心の注意力と集中力が求められます。これらを制限時間内に平鋼板から別々に成形し、溶接によって組み立て、課題を仕上げる競技です。
自動車板金
憧れのニュ-モデルの第一号試作車を作り出す。
「自動車板金」職種の魅力、それは1枚の平鋼板を素材として、それを美しい曲面や複雑な形状などに成形し、この世で唯一の車体を製作できることです。
しかも身近な手工具である板金ハンマーや木ハンマーなどを用い、手作業で実現できることです。鍛えられた知と技によって、華々しいショーモデルカーはもとより、量産前の新型モデルの試作、カスタムカー(特別仕様車)、クラッシックカーの復元、事故車の修理まで、あらゆる車体成形の要望に応えられます。
憧れのニュ-モデルの第一号試作車を作り出す。
自動車外板に限らず、金属板材の造形美がある限り。
素敵なデザインの車は人々を魅了します。重厚なデザインから華麗な流線形まで、人々の個性や時代と共に自動車のデザインは変化します。「自動車板金」での立体成形技術は、自動車に限らず、あらゆる工業製品の試作、建築装飾、芸術品にまで幅広く通じるものです。
人々の個性が多様化し、美しい形をした個性ある製品が求められる時代ほど、この技術は発揮されます。
自動車外板に限らず、金属板材の造形美がある限り。
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